Windows Phone についてふたことみこと。
はじめに
これらは私個人としての意見であって Windows Phone を使っている人が全てこのような感想を得るわけではないことを予めご了承ください。
また、Windows Phone を愛する方の気分を害する恐れがあります。ご留意ください。
それでは。
Windows Phone について
現状
現在 Windows Phone のバージョンは 8.1 で、今年中に 10 が出るかといった状況です。
日本の現状は今年になって初めて Windows Phone 8 搭載端末が出るというていたらくさから分かる通り、
シェアはほぼ皆無と言っていい状態です。
Windows Phone 7.8 搭載端末 IS12T 以来の Windows Phone な上、そのIS12Tは去年の段階でサポート期限が切れており、
そもそも利用者が居る方がおかしい状況なのでした。(Lumia などを購入して種々の問題を一旦置いておいて利用されている方を除き。)
さて、日本はさておき、世界でのシェアはどうなっているかというと。
IDC: Smartphone OS Market Share
このように順調にシェアを落としている状況です。
割合としても Android や iOS を遥かに下回る 2%台。
Android や iOS と比較して出遅れたというのもありますが、それだけではなく、
単純に OS そのものの完成度の問題だと自分は考えています。
そのへんはおいおい。
さてさて、現状の続きですが、現在はリリースされているアプリケーションがあまりにも少なく、
そしてそれらの完成度が極一部を覗いて非常に低いです。
例えば Twitter 公式クライアント。iOS 版や Android 版と比較するまでもなく完成度が低く、
また、機能もいつから更新されていないだろうと言った状況。
ニュースが無いのはもちろんのこと(別に要りませんが)、
グループDM機能もありません。(別に要りませんが)
ホーム、メンション、ダイレクトメッセージ、アカウント、の切り替えもスワイプでの切り替えではなく、
上部のアイコンをタップする必要があり Windows Phone らしさがありません。
などなど、種々の問題があります。
これから
昨日 Lumia 950 と Lumia 950 XL が発表されました。
Continuum が使える凄いやつです。
スペックだけ見ても Nexus 5X や Nexus 6P よりも高く、大変魅力的です。
お値段もさほど高く無く、 Nexus 5X や 6P の謎為替相場*1適用後のお値段を見るとむしろ安いとまで感じられそうです。
日本では出ませんが。
日本では出ませんが。
さておき、これらの端末は Windows 10 for Mobile 搭載の端末になります。
Windows 10 for Mobile で何が変わるかというと、UWPなアプリが動くようになります。
また、Project Astoria や Windows Bridge for iOS などもあり、
Android や iOS と同じアプリケーションが Windows 10 for Mobile 上で動くことが期待されます。
これらが実現することで、特にゲーム関連の移植が積極的に行われ、ようやく一般人が手を出せるものになっていくのではないでしょうか。
iOS, Android との比較
アプリの数
断然少ないです。
この辺は Project Astoria や Windows Bridge for iOS などで解消されることを願いたいところ。
アプリケーションの審査
非常に短いです。
が、これにはいい事だけではなく、問題もあり、審査が非常に甘いです。
何が甘いかというと、例えば iOS や Android で既に売れているアプリケーションがあり、
それらを検索すると今のストアでは結構引っかかることがあります。
公式に Windows Phone 向けに出しているものなのかというとそうではなく、
名前とスクリーンショットだけそれっぽくした広告収入や誤購入目当ての海賊版(おそらく中身は何もない)です。
例えば Clash of Clan で検索するとこんなのが出てきます。
ザルにも程があります。
こんなプラットフォームに対して誰がアプリケーションを出したいと思えるでしょうか。
著作物に対する扱いがあまりにも雑。あまりにも酷い。
これに関しては今すぐにでも直して欲しいですね。*2
文字入力
フリック入力でカーブフリックがありますが、これに関しては好き好きだとは思いますが、
ON/OFF の切り替えはできて欲しいと思う箇所。
現状、備え付けのキーボードしか使えないのでカスタマイズ性はちょっと欲しいなぁと。
また、このキーボードの出来があまり良くないと私は感じています。
フリックに対する反応が遅すぎて、指に追随する感覚が無く、ワンテンポ遅れて入力が行われます。
そのため、急いで入力しようとするとフリックの検出が間に合わず、「あ行」が入力されることがままあります。
ただ、これに関してはカーブフリックに由来する可能性もありそうで、若干斜め気味にフリックすると「あ行」が誤入力されることが多く、
この辺りがフリック入力の反応速度にも影響しているのではないかと考えています。
これらに関して、MADOSMAのスペックに由来するところだろうかと思い、Lumia 1520 を買って確認しましたが、
やはりワンテンポ遅れるため、スペック由来ではなくそういう挙動であるという認識です。
Wordflow キーボードがとても良い出来なだけに、フリック入力のキーボードの残念さが際立ちました。
今後改善されることに期待したいですね。
また、一部は Windows 10 for Mobile で改善するようですが、
Android, iOS と、キーボードの配置が違って戸惑うことがかなりあります。
バックスペースキーの位置なんかが最たる例ですが、これは 10 for Mobile で統一されるそう。
これとは別に、英字のフリック入力時の(フルキーボード使わない派なので)大文字化のタイミングが違い、個人的にはとてもつらいところです。
iOS, Android では、文字を入力したあと大文字小文字の変換をしますが、
Windws Phone では、文字を入力する前に大文字小文字が決まります。
Shift キーと同じ要領です。
Shift キーと同じと考えるとまぁ、納得感はありますが、既に Android や iOS で飼いならされた私にはつらいところ。
これも統一されることを願いたい。
慣性スクロール
Android も昔は酷いものだったイメージがありますが、最近(4,5あたりから) iOS の挙動に寄せてきた感じがあります。
で、Windows Phone はこの辺りがまだまだな出来。
まず、スムーズさが足りない。(おそらくは他と比べてFPSが低いため。追従感を出すには60FPSでは足りない。)
次に、等加速度運動するものの、最高速度が決まっているらしく、
それを超えた速度でフリックしても急速にブレーキが掛かり、一定速度まで減速されます。
最高速度が制限されるため、長い距離のスクロール時が非常に疲れる。
また、それに付随しますが、Android, iOS では連続してフリックすることで、スクロール速度が加算され、スクロール速度を早くすることが出来ますが、Windows Phone では出来ません。
これも長距離スクロール時に野暮ったい感じが強く、Twitter などスクロールすることが多いサービス使用時に大変つらい。
この辺りの挙動が徐々にでも良いので改善されると良いのですが。
まとめ
コレを見ると不満だらけではありますが、これからに期待できるOS、端末ではないでしょうか。
最近のMicrosoftにはワクワクさせられるので、Phone に関しても期待してみたいというのが本音。
日本でフラッグシップモデルな Windows Phone 端末が出たらいいな。
そして、それを使い切るだけのゲームが出てくれると楽しみが広がりますね。